筆者・成立年代不明。原本は所在不明、明治29年(1896)の東大史料編纂所謄写本が現存。乾・坤の2冊
相良氏の大名権力の機能と家臣衆との関係、名和氏、菊池氏などとの関係、城下町、港町、門前町としての繁栄、徳淵津を本拠とした海外交易、町衆能、連歌などの文化、気象(初雷、時鳥の初鳴き、洪水、長雨、大風、大雪、地震など)、天文現象(彗星・新星・大流星の出現、遊星の会合など)などの災害異変(落木、石折れ、猿・鷺の出現などの怪異は災害の前兆)等々内容が多方面にわたっている。
また暦日は、63年分の毎年の干支と、270日分の日付の干支が記されている。
「歴代参考」に引用され、また「大日本史料」、「大日本地震史料」に採録されている。
(参考資料『補訂版 国書総目録』) |